「姫路城」は江戸時代以前に築城され今日まで天守が残っている現存12天守の一つ。白い漆喰を使った真っ白な城壁から別名を白鷺城(はくろじょう・しらさぎじょう)とも呼ばれ、日本の近世城郭を代表する建造物の一つとして数えられる。1346年の赤松貞範による築城が始まりとされ、その後、戦国時代後期から安土桃山時代にかけて本格的な城郭に拡張されたのち、関ヶ原の戦いの後に城主となった池田輝政によって今日見られる大規模な城郭へと改修された。城郭内部の構造はその時の大改修時のまま残されており、天守群は大天守と渡櫓(わたりやぐら)で結ばれた3つの小天守からなる連立式天守構造となっている。現存する建築物の内、大天守・小天守・渡櫓等8棟が国宝に、74棟の各種建造物(櫓・渡櫓27棟、門15棟、塀32棟)が重要文化財に指定され、1993年にはユネスコ世界遺産リストにも登録された。また、姫路城には建築物以外にも数々の物語が残されており、千姫の物語や播州皿屋敷お菊井戸の物語などが有名。
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